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4-24さんによる、珍道中スレが一分で分かる(ザイリンさん側から見た)あらすじ 私ザイリンことザイリン・ド・ザルツは謎のスイカ玉の力により時間や空間を飛び越えイスペイルと出会って居候。 その後も増えていく仲間兼居候の生活費を捻出する為にイスペイルは何とメイド喫茶を開業! 私は男なのに半分自分の意志で店員として働く事になった。 やがて私の体からザイリン酸なる物が抽出された。私の周りに濃い変態が多いのは、間接的ながらこの酸が原因らしい。 それが原因でルージ君が女体化しちゃったり何かしたりで実に超オッケーだったが、結局あの小娘達に阻止された。 ノーザが分裂したり翔子君が死亡フラグクラッシャーとして成長していく中、 何と私の愛機であるバイオヴォルケーノが幼女化してしまった。さらに私を父親として見ている。 恐らくこれはルージ君と私の性別を考慮しての出来事だと考えている。娘の為にも早くママ(ルージ君)と結婚しなくては! そして私は愛の為に、今日も恋敵達との激しいバトルを繰り広げる! ネタ一覧・INDEX お好みのジャンルから探すのもありかと… 初代スレ・ザイリンさんの異世界珍道中 (09/04/05~09/05/09) 初代スレネタ集 2代目スレ・ザイリンさんの異世界珍道中・SEASONⅡ (09/09/05/09~09/06/22) 2代目スレネタ集 3代目スレ・【変態】ザイリンさんの異世界珍道中・3【苦労人】 (09/06/22~09/08/07)※容量落ち 3代目スレネタ集 4代目スレ・【変態】ザイリンさんの異世界珍道中・4【苦労人】 (09/08/04~09/09/16)※容量落ち 4代目スレネタ集 5代目スレ・【変態の】ザイリンさんの異世界珍道中5【理想郷】 (09/09/15~09/10/17)※容量落ち 5代目スレネタ集 6代目スレ・【変態】ザイリンさんの異世界珍道中6【博物館】 (09/10/14~09/12/02)※容量落ち 6代目スレネタ集 7代目スレ・【変態】ザイリンさんの異世界珍道中7【黙示録】 (09/11/30~10/03/07 )※容量落ち 7代目スレネタ集 8代目スレ・【変態】ザイリンさんの異世界珍道中8【立志伝】 (10/03/06~10/09/28)※容量落ち 8代目スレネタ集 9代目スレ・【変態】ザイリンさんの異世界珍道中9【超合身】 (10/09/24~10/12/26)※容量落ち 9代目スレネタ集 10代目スレ・【変態】ザイリンさんの異世界珍道中10【大魔王】 (10/12/25~11/02/25)※容量落ち 10代目スレネタ集 11代目スレ・【変態】ザイリンさんの異世界珍道中11【統一伝】 (11/02/23~11/06/27)※容量落ち 11代目スレネタ集 12代目スレ・【変態】ザイリンさんの異世界珍道中12【流星群】 (11/06/23~11/11/01)※容量落ち 12代目スレネタ集 13代目スレ・【変態】ザイリンさんの異世界珍道中13【聖誕祭】 (11/10/30~ )※現行スレ 13代目スレネタ集 ▼避難所投下ネタ・避難所 1スレ~(現在4スレ目) 避難所投下ネタ 長編・スレを跨いだネタ他 珍道中スレの世界に2ちゃんがあったら 秋のオールスター体育祭 (長編) ハロウィン、野望の果て いんでぃくす☆の年末年始 いんでぃくす☆最強ペア決定戦 (長編) いんでぃくす☆の節分 決戦はバレンタインデー 珍道中スレのホワイトデー ※避難所+本スレ 誕生日ネタ ※避難所+本スレ 珍道中クエスト ~勇者ジョシュアの伝説~ (長編) 個人ネタまとめ・その他 うっかり中将語録 しょこたんのおいなりDiary ミストさん奮闘記 激震!! 少女ノザ子出現! ロン先生の珍道中講座 珍道中講座検定試験 珍道中スレ 替え歌集 珍道中スレ パロネタ集 珍道中スレ 埋めネタまとめ ※初代スレ~5スレ目 珍道中スレ 埋めネタまとめ2 ※6スレ目~8スレ目 珍道中スレ 埋めネタまとめ3 ※9スレ目~10スレ目 珍道中スレ 埋めネタまとめ4 ※11スレ目~
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いせかる
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書籍情報 あらすじ 既刊一覧 関連リンク 書籍情報 タイトル 暇人、魔王の姿で異世界へ 時々チートなぶらり旅 著者 藍敦 イラスト 桂井よしあき 出版社 KADOKAWA/エンターブレイン レーベル ファミ通文庫 Nコード N2435CR 連載開始 2015年 05月15日 あらすじ やりこんだゲームのサービス終了後――目覚めると、神話レベルの英雄に!? やりこんだオンラインゲーム『グランディアシード』がサービス終了を迎えた日。単独で大ボスを討伐し、チート級のアビリティを得た吉城は、いつの間にか見知らぬ場所で目を覚ます。魔王と見紛うかのような中二病装備を纏った自キャラ、カイヴォンの姿で……。そんな彼の前に現れたのは、吉城のセカンドキャラ、理想的な外見をもつエルフのリュエ。カイヴォンとして戸惑いながらも彼女と過ごすことになった彼は、次第に気づいていく……自分がこの世界で、神話レベルの英雄として語り継がれていることに! 単独でラスボス攻略、レベルはカンスト、チート級のアビリティを持つカイヴォンが魔王の姿で世界を跋扈する! 自由気ままなぶらり旅、ここに開幕!!. 既刊一覧 タイトル 発売日 分類 ISBN 値段 詳細ページ ストア ランキングデータ 暇人、魔王の姿で異世界へ 時々チートなぶらり旅 2016年 02月29日 文庫 978-4-04-730978-4 610円 エンターブレイン Amazon B☆W 書籍データ 関連リンク Web版 「暇人、魔王の姿で異世界へ ~時々チートなぶらり旅~」 特集ページ 暇人、魔王の姿で異世界へ 時々チートなぶらり旅
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メニュー トップページ 異世界冒険譚【ウィルナード大陸】 よくある質問 種族 人族 精霊族 鬼族 魔族 妖魔族 竜族 巨人族 獣人族 蟲人族 機甲族 神族 亜種 進化種 混種 白亜種 獣 召喚獣 魔獣 精霊獣 データベース スキル系 魔学 魔法 祈祷 奇跡 闘気 武技 加護 属性 用語 魔素 魔臓 鉱石 魔石 薬草 魔道具 聖遺物 奴隷 迷宮 迷宮とは ローレン平原 ウェルの森林 ダイダロスの沼地 ウィールズ湿地洞窟 ロイ鉱山 グックロル海岸 国家 都市国家 グルジオラ王国 ドーラシム帝国 神聖国オオクニ 東部連合共和国 ファルシオン聖堂皇国 魔導国 北土ラ・ヴィーナ バルビオラ 魔術学院都市ベインティクス ローレシア法国 トロス蛮勇国 ナベス商国 ナルートス国 ランナ迷宮帝国 迷い子の村 宗教 天葬教 クレリア聖教 聖樹信仰 獣霊神仰 死に灯る焔 龍の頂 アルバルニ ハンバルズルグ 神喰い 冒険者組合 ランク制度について 依頼について その他 通貨 テンセイ者 放流者 霊墓 千年戦争 神滅大戦 ここを編集
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書籍情報 あらすじ 既刊一覧 関連リンク 書籍情報 タイトル 29歳独身は異世界で自由に生きた……かった。 著者 リュート イラスト 桑島黎音 出版社 KADOKAWA/富士見書房 レーベル FUJIMI SHOBO NOVELS Nコード N9814BU 連載開始 2013年 10月09日 備考 Web版タイトル「29歳独身は異世界で自由に生きた…かった。」 あらすじ そこは見知らぬ土地だった。俺、三葉大志は今年で三十路に突入のオッサンで、メタボ体系の契約社員……のはずなのだが、気がつけばどう見てもファンタジアーな城塞都市っぽい場所にいた。とりあえずその状況を受け入れた俺は、かなり反則な能力を利用して冒険者として生きていくことにする。そんな俺の元に同じく冒険者の少女、マールがおしかけてきて……。29歳独身な俺のチートでハードな異世界生活が始まる 既刊一覧 タイトル 発売日 分類 ISBN 値段 詳細ページ ストア ランキングデータ 29歳独身は異世界で自由に生きた……かった。 1 2014年 06月17日 一般書 978-4-04-070170-7 1,200円 カドカワBOOKS Amazon B☆W 書籍データ 29歳独身は異世界で自由に生きた……かった。 2 2014年 11月17日 一般書 978-4-04-070404-3 1,200円 カドカワBOOKS Amazon B☆W 書籍データ 29歳独身は異世界で自由に生きた……かった。 3 2015年 07月18日 一般書 978-4-04-070405-0 1,200円 カドカワBOOKS Amazon B☆W 書籍データ 29歳独身は異世界で自由に生きた……かった。 4 2016年 01月09日 一般書 978-4-04-070710-5 1,200円 カドカワBOOKS Amazon B☆W 書籍データ 関連リンク Web版 「29歳独身は異世界で自由に生きた…かった。」 特集ページ 29歳独身は異世界で自由に生きた……かった。
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__r― ==≠= ヽ-、 < ,、Y´, '" `ヽ .l、 \ , -,' 〉'゙ ',. Y ヽ ∠ {./ ',∧. ∨ ゝ、フ / ', .| l ノ .、∨. ,ィ≠ . / ,_| l | l.| {ヽ_|_ 〕 |ヘ.∨ _/ . . / /l |`ヽ| ,j|斗‐l |/ イ..イ | . ',.V / . . . ,' /lィ芹ミ.{{ ∥ / ,'‐''゙ヘ ', ,' l. |. ',.l. /. . .// //.{゙|、 Vノ‐'ー--イ_.二.ォ' /.Ⅳ ,' |. ',.l. //,'./ ' //. .ト', "" ,  ̄”7 / 人. 〃. i!. ⅱ .// ' .l ,' ,'/! . l . ', ""/ ムイ. / ハ ll //. ,. .l l l,' | . .|. . ヘ /. /,イ /' ,'. l. |! // . l. |. | ,'. { .ァ'´ \ ` ,イ .イ'./__. / }i. 〈〈 |ノ. | l . l. / 从 -''7 /.イ´ ヽ. }i. `. | l| 从.|. ,ィ'゙ 、∨ / // {. } }i | |. リ.//. ∨'イ /. .>=-. 、. ハ. }i. |.{ ''~ ムイ ./ ,イ ´ ∨ ', }i _.∠_ {イ.イ_>/´ マ \ }i <>''<ヽ ,イ'"___. }'′ ___ }ヽ \}h、. Y ⌒ ヽY. . . ァ==ミ. ./,.ィ''". . . . . . . . . . . . . ヽ. ハ \ ヽ',. { '|/'"⌒`./'. . . .,ィ iY . ./ i i i i ) . . . . .∨ 、 `. 人、. {! ,'. . . / i i i iル'´ `ヽ i )ノ { ヽ ` 、 ≧-.ム.. . , . . ./ i i i/ `<i{_ ',、 ヽ ∧ } }h、 {. . .| i i i l ヽ  ̄¨ '''''''' ',ヽ ヽ /. ',} `¨{. . ,' i i八 >=─‐ ヽ¨''''.、ー‐‐''". ', ',. ∨ / ',} ∨ i i iア⌒Y、 _____ `ヽi h、 ', ', ∨ 名前:エミリア 性別:女 原作:Re:ゼロから始める異世界生活 AA:Re:ゼロから始める異世界生活/エミリア 「Re:ゼロから始める異世界生活」のヒロインの1人でハーフエルフ。 精霊パックと契約を結んでいる。 熱を操る魔法を行使可能で主に低温及び凍結系が得意。 ルグニカ王国の王候補の1人。 『嫉妬の魔女』サテラに似ている。 幼い時、ジューズこと正気だった頃のペテルギウス・ロマネコンティとは 彼女の伯母のフォルトナとともに親しい間柄だったが、2人がそのかつての思い出を 思い出すことはなかった。 キャラ紹介 やる夫Wik Wikipedia MUGENWiki アニヲタWiki ニコ百 ピクペ 登場作品リスト タイトル 原作 役柄 頻度 リンク 備考 こちらアメリカは西海岸、片田舎の日本料理屋の「日常」でございます オリジナル スバルの友人 脇 登場回 rss 女権国家諜報員日月抄 オリジナル スバルと同じ世界からの異世界転生者 脇 初登場回 wiki R-18 安価あんこ 人でなし達は中世ファンタジー世界に飛ばされたようです オリジナル 凍国の女王 脇 まとめ 予備 R-18G やる夫は元お嬢様学校に転校するようです~入学前から捕獲されたんですけど?~ オリジナル ベルファストの過去の姿 脇 まとめ R-18 完結 やる夫達の平凡な学生生活 オリジナル カレーうどんを食べに来た客 脇 登場回 短編 タイトル 原作 役柄 リンク 備考 ホームレスのカエデさん オリジナル あるお嬢様、知り合いの楓の様子を見に来るのだが? まとめ 予備予備2 予備3 R-18G 短編
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太一「俺の名前は西村太一。どこにでもいる普通の高校生だったのに」 「普通だと思っていたら、異世界ではチートでした」 太一(この世界の生活にもだいぶ慣れてきたな) 太一(めっちゃカラオケ行きたい) それゆけ!異世界チート魔術師 カラオケ編 太一(貴史や凜たちとよく行ってたな。たまには大声で歌いたい) 凜「どうしたの太一、ぼーっとしちゃって」 太一「凜」 太一「いや日本のカラオケが懐かしいなーって思ってさ。ほらよく下校中に三人で行っただろ」 凜「太一・・・」 太一「悪い悪い、ここは日本じゃなかったな・・・」 凜「私は遊園地行きたい」 太一「凜、それは俺も行きたい」 レミーア「「からおけ」?なんだそれは」 太一「やっぱりこの世界にはないか・・・」 レミーア「うむ、ということはまたタイチ達の世界にあったものの話か?」 レミーア「どんなものか話してみろ。この世界にも似たようなものがあるかもしれん」 太一「そうかなぁ」 太一「「歌」って知ってる?」 レミーア「バカにしているのか?」 太一「何人かで集まって歌を歌い合う小さな箱というべきか」 レミーア「ふむ」 レミーア「要するにその歌は魔術でいうところの呪文で、小さな箱は召喚された魔物を入れておくための檻なのでは?」 太一「全然違うけど」 レミーア「そうか、全然?」 太一「全然」 レミーア「集団で歌を歌い合うというのは何か儀式めいてると思うんだが。小さな箱も儀式っぽいし」 太一「箱の説明は俺が悪かった。カラオケをする場所を「カラオケボックス」って言うんだ」 レミーア「つまりその箱の中に人間をつめ込むわけか・・・」 太一「つめ込む・・・?」 レミーア「人が一人入りきるかもわからない小さな箱に、何人も何人も」 太一「グロいグロい、箱の想定が小さすぎる」 凜「これくらいの大きさの箱に、1~5人くらいが集まって歌うんだよ」 レミーア「それの一体何が楽しいんだ?」 太一「もう説明するのがしんどい」 レミーア「まぁでも大体わかった。とにかく箱を作ればいいんだな」 太一(絶対分かってなさそう) レミーア「できたぞ!」 太一「できんのはやっ」 そして完成したのは、「カラオケ YOI SOUND」の看板を掲げた建物だった。 レミーア「どうだ?」 太一「建物だけそれっぽい!!」 凜「さすがにマイクはないよね」 太一「どうだろぅなぁ・・・」 レミーア「何か不服か?」 (続く)
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マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合 登場人物 コメント タイプ1:でんき 地雷原による日本の小説。イラストはUGUMEが手掛けている。 登場人物 シュバルゴ:シュバルツ・パウダー 名前が似ている フラエッテorバチュル:アシュリー・ゼパーネル 身長が低い ハッサム:レミ コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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前ページ次ページ異世界使い魔學院紀 Scene.3 ヴェストリの広場にて甲太郎とギーシュがにらみ合う、 そんな中ルイズは甲太郎の無気力さにあてられたのか、止めることがバカバカしくなってしまい、 ギャラリーの中からそれを見守っていた。 「疲れた…あいつの口癖がうつっちゃったわ…危なくなったらとめればいっか…」 ルイズが小さく呟くと。いつの間にか隣にいたキュルケが話しかけてくる。 「あらルイズ、使い魔をメイジと戦わせるなんてどうしちゃったのよ?」 「別に…? もう説明するのもだるくなってきたわ…」 「そ…そう? どうしちゃったのよあなた…、まぁいっか、ね、タバサ、あなたどっちが勝つと思う?」 キュルケはそう言いながら隣で本を読む小柄な少女、タバサに話しかける 「ギーシュが勝つ」 タバサは短くそう言うと本に目を戻した。どっからどうみてもやる気というか気力というか、そう言うものが欠如している平民が メイジに勝つなどやはりありえないと映ったのだろう。 「あら、やっぱり? ま、平民が勝てるわけないものね、危なくなったら私も止めに入って上げるわ、ルイズ?」 「そう…そんじゃそうして…」 使い魔の影響を完全に受けたのか無気力そうにルイズは手をひらひらをふると視線を甲太郎へ戻した。 「…始祖ブリミルの使い魔『ガンダールヴ』に行き着いた、という訳じゃな?」 学院長室にて、コルベールの説明を受けたオスマンは、例のルーンが書かれた紙と文献を交互に眺める。 「そうです! あの青年の左手に刻まれたルーンは、伝説の使い魔『ガンダールヴ』に刻まれたモノと全く同じであります!」 「で、君の結論は?」 「あの青年はガンダールヴです! オールド・オスマン!」 唾を飛ばして力説するコルベールに同調せず、オスマン学院長は腕を組み、思慮深げに息を吐いた。 「確かに、ルーンが同じじゃ。ルーンが同じという事は、只の平民だったその青年は、『ガンダールヴ』になった……。 と、いう事になるんじゃろうな」 「どうしましょう」 「始祖ブリミルの記録を疑う訳ではないが……。如何にルーンが同じだといえど、 そう決め付けるのはちと、早計に過ぎはせんかね?」 「それも…そうですな」 教師二人の会話が途切れたその時、足音に続きドアがノックされる。 「誰じゃ?」 扉越しに、先程退室した秘書官の声が届く。 「私です。オールド・オスマン」 「なんじゃ?」 「ヴェストリの広場にて、生徒による決闘が行われ、大きな騒ぎになっています。 止めに入った教師もいましたが、生徒達に邪魔されて、止められずにいます」 澱み無い報告を聞き、オスマン学院長はうんざり顔で頭を振る。 「……全く。暇を持て余した貴族程、性質の悪い生き物はおらんわい。で、誰が暴れておるのだね?」 「一人は、ギーシュ・ド・グラモン」 「ああ、グラモンとこのバカ息子か。親父も色の道では剛の者じゃったが、息子も輪を掛けて女好きと来た。 大方、女の子の取り合いじゃろうて。相手は誰じゃ?」 「……それが、メイジではありません。ミス・ヴァリエールの使い魔の青年です」 想像外、しかも先程迄話し込んでいた人物の名が出た事に、両者は期せずして困惑と驚きの表情を互いの顔に見出だす。 「教師達は、決闘を止める為に『眠りの鐘』の使用許可を求めておりますが」 それを聞いたオスマン学院長は、片方の眉を跳ね上げると憮然たる声を出す。 「アホか。たかが喧嘩一つ止めるのに、秘宝を持ち出す者がおるかね。放っておきなさい。 …まあ、結果如何によっては、当事者への処分も考えるがのう」 「わかりました」 秘書官の足音と気配が去ったのを確かめ、コルベールはオスマンに向き直る。 「オールド・オスマン」 「うむ」 頷くが早いが、杖が振られる。 壁に掛けられた大鏡が輝きを放つと、そこにヴェストリ広場の現況が映し出された。 「僕はメイジだ、魔法で戦う、よもや文句はあるまいね!? いや! 言わせないぞ!」 「わかったようるせぇな…」 「どこまでも口の減らない平民だっ…!! 僕の二つ名は『青銅』! 青銅のギーシュだ! 従って、青銅のゴーレム『ワルキューレ』がお相手する!」 ギーシュがそう叫びながら薔薇の杖を振る、すると花びらが七枚、宙に舞ったと思うと……。 甲冑を着た女戦士の形をした、七体の人形となった。 身長は人間と同じ位だが、硬い金属製のようだ。その手には剣やら槍やらを持っている。 「おおっ! ギーシュがいきなり本気だ!」 「そりゃ…あそこまで恥かかされりゃあな…」 周囲から声が上がる、それと同時に七体のワルキューレが甲太郎に向かいじりじりと距離を詰めてきた。 「へぇ…」 甲太郎はそう呟くと、気だるそうにアロマを吸った。 「くっ…行けっ! ワルキューレ!!」 ギーシュがワルキューレに号令を出し甲太郎へけしかける、 甲太郎は迫るワルキューレなど眼中にないといわんばかりに、ゆらりゆらりとギーシュへと近づいて行く。 だが、その姿は眠たくて仕方がない人間がうとうととしているようにしか見えなかった。 その自分を小馬鹿にしたような態度にギーシュはワルキューレに無策に歩いて近づいてくる平民に一斉に襲い掛かるように指示を与える。 合計で七体ものゴーレムが一斉に甲太郎へと殺到し―――そして全ての攻撃があっさりと避けられた。 「―――え?」 ギーシュが間の抜けた声を出した。だがそれはその場を見た人間の素直な感想だった。誰一人として今、目の前で起こったことを理解できなかった。 誰が見ても避けられるとは思えなかった七体ものゴーレムの攻撃が、甲太郎がふらっと動いただけで全て宙を切り派手に転倒する。 ギーシュへと近づいていく甲太郎に攻撃をしかけるワルキューレたち。だが甲太郎はふらふらと動くだけでそれを全て回避してしまう。 目の前の男を平民だと侮る気持ちは跡形もなくなった。代わりに恐怖が芽生える。 「何でだよ! 何でワルキューレの攻撃が当たらないんだっ!」 必死でワルキューレに命令を下すギーシュ。だが攻撃を当てることはおろか、足を止めることすらできない。気がつけば甲太郎はもう間近に迫っていた。 「なっ―」 ギーシュが驚きのあまり目をつむり身をすくませる、それと同時に右手から杖がの感覚がなくなった。 恐る恐る目をあけると気だるそうに杖を持った甲太郎の姿があった。 「気は済んだか? んじゃ、これで終わりな…ふぁ~あ、だりぃ…」 甲太郎はそれだけ言うとポイとギーシュへ杖を投げ返し、広場を後にすべく振り返り歩き始める。 「僕の負けだ…」 しばらく呆然としていたギーシュだったが負けを認めると、周りからは歓声が起こる。 この場から出て行こうとする甲太郎にギーシュは言う。 「待ってくれ! 君は一体何者なんだ!?」 「…皆守甲太郎、学生だ…」 その質問に甲太郎は歩みを止めようとせず、後ろ手をひらひらと振りながらそれだけ応え、広場から去っていた。 オスマンとコルベールは、『遠見の鏡』で一部始終を見終えると、顔を見合わせた 「勝ってしまいましたな…」 「うむ…彼の動き、見えたかね?」 「彼はふらふらしているように見えて全ての攻撃を紙一重で回避していました、おそらくあれは全て見切っていたと考えられます…」 「しかし戦闘能力まではわからんかったのぉ…伝説によれば『ガンダールヴ』はあらゆる武器を使いこなしたとあるが…」 「一応ギーシュは一番レベルの低い『ドット』メイジですが、それでもただの平民に後れをとるとは思えません。 やはり彼は『ガンダールヴ』なのではないでしょうか? 早速王宮に報告して、指示を仰がない事には……」 「それには及ばん」 『ガンダールヴ』の発見に興奮し、想定されるその強さについて語るコルベールをオスマン氏は嗜めるように押さえる。 王宮の者達に渡せば戦を引き起こしかね無いとも語る。 「ははあ。学院長の深謀には恐れ入ります」 「この件はわしが預かる。他言は無用じゃ。ミスタ・コルベール」 「は、はい! かしこまりました!」 「しかし…やる気ないというか…無気力な男じゃのぉ…」 「えぇ…実のところ『ガンダールヴ』なのか少々不安になってきました…」 そう言うと、二人は『ガンダールヴ』がどんなものだったのかと話し始めた。 広場からのんびりと食堂へ向かう甲太郎をルイズが追いかける、 「ちょっ! ちょっと! あんた大丈夫なの!? っていうかどうやってギーシュに勝ったの!?」 「うるせぇ女だ…、偶然だよ偶然、運が良かっただけさ…」 「もうっ! 真面目に答えなさいよ!!」 騒ぎ立てるルイズに取り合おうともせず食堂へ向かおうとする甲太郎にシエスタが駆け寄ってきた。 「あっ、あのっ! 大丈夫ですか? コータローさん! 貴族の方と決闘をしたと聞きましたので…」 「あァ、なんともねぇよ、それより腹減っちまった、なんか用意してくれると助かるんだが…」 「はっ、はい! すぐに用意します!」 それだけ言うとシエスタは厨房へと駆けていく、その様子を見送ったルイズが口を開いた。 「ずいぶんあのメイドと仲がいいようね?」 「今朝知り合っただけさ、つかお前、俺の交友関係まで口を出す気か?」 呆れた表情の甲太郎にルイズは顔を真っ赤にして反論する。 「そっ! そんなんじゃないわよ!」 「たく、少しは信用しろっつーんだよ…、んじゃぁな、お前は授業あるんだろ? 俺は飯くって昼寝でもするわ…」 そう言うと甲太郎は厨房の中へと入っていった。 「マルトーもなかなか料理の腕が立つじゃねぇか…こりゃ数週間後が楽しみだ…」 厨房で再会したマルトーの猛烈な歓迎を受け、大量のまかない料理をふるまわれた皆守は そのまかないとはいえ豪華な料理をたいらげ、ルイズの部屋がある寮へ戻りながら満足げに呟く。 その帰り道、廊下を歩いていると、キュルケの部屋の扉が、がちゃりと開き、中からフレイムが出てきた。 フレイムは甲太郎の存在に気がつくと、ちょこちょことかわいらしく近づいてくる。 「…なんだ?」 甲太郎が気だるそうに呟くと、フレイムが甲太郎の袖をちょいちょいと銜え始めた。 「おいっ…、汚れるだろうがっ…つか燃えるだろうが…」 そんな甲太郎の抗議も聞かずフレイムはぐいぐいと袖を引っ張ってきた。 「んだよ…なんか用でもあんのか…?」 その呟きを肯定するようにフレイムはきゅるきゅると鳴くと、部屋の中へと入って行く。 「…入ってこい…ってか?」 甲太郎はそう呟くとキュルケの部屋のドアの前で立ち止まった。 そこは光が差し込まない真っ暗な部屋であった。サラマンダーが発する火が、周りをぼんやりと明るく光らせている。 常人では何も見えないであろうその部屋の内部を甲太郎はその常人離れした視力で内部の様子を探った。 ベッドにはほぼなにも身につけていないであろう恰好のキュルケが艶めかしく座っている。 どうやらこっちが入ってくるのを待っているようだった。 「(…入ったら絶対ロクな目に合わない)」 即座にそう理解した甲太郎はキュルケの部屋に入る…と見せかけてドアをバタンと閉めた。 「めんどくさい目に会うのはごめんだ…」 そう言いながらアロマに火をつけると、ルイズが自室から顔を出した。 「あら? 戻ってきたのね、ていうか、用が済んだのならさっさと戻ってきなさいよ」 「あァ、言われなくてもそうするつもりだ」 そう言いながら甲太郎が部屋へと戻ろうとした時、後ろから勢いよくドアが空きキュルケが飛び出してきた 「ちょっとダーリン! 無視するなんてあんまりだわ!」 「キュルケッ!!」 「あん? だれがダーリンだ、気持ち悪い、悪いが人違いだ」 突如飛び出してきたキュルケにルイズと甲太郎は眉間にしわを寄せる、それに構わずキュルケは続けた。 「違うのよコータロー! 恋をしたのよ! あなたに!」 「ちょっと! 勝手に人の使い魔に手を出さないでよ!」 「…一人でやってくれ、じゃあな」 すがりつくキュルケをにべもなく一蹴すると甲太郎はさっさと部屋へと入ってしまった。 「残念ねキュルケ、コータローはあんたなんかに興味ないって!」 それに釣られるようにルイズも部屋の中へと引っ込んでいった。 その場に取り残されたキュルケはしばらく呆然としていたが、突如笑い始める。 「ふっ…ふふっ…ここまでコケにされるなんてね…ますます燃えてきたわ! かならずあなたを振り向かせるわよ…コータロー!」 To be continued... 特記事項 キュルケ:情熱的です タバサ:ドライです ギーシュ:女好きです コルベール:発想が豊かです オスマン:セクハラです 前ページ次ページ異世界使い魔學院紀
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家電とか思ってる以上に繊細だし精霊が面白がって寄ってくるだけで故障しちゃうとなると大変だな -- (名無しさん) 2016-06-23 23 26 00 わざわざ異世界で地球と同じことしなくてもいいよねと実感するコスト説明だった -- (名無しさん) 2016-06-23 23 56 11 カルアイノ氏の資産は国家予算レベルなのか。地球の富裕層の異世界移住計画とかありそう -- (名無しさん) 2016-06-24 22 10 34